EXP-014 / STATUS: BUILT

タロット占いを「引くだけ」で終わらせない— カード図鑑と初心者向け解説を作った

22枚作った。その一枚が引かれるのを待つだけでは、もったいない。
完成したカードに、読む場所と新しい入口を作った。
00 — INTRO

22枚作った。でも、見られるのは一枚だった

ヨルシルベのために、ヨイが登場するオリジナルの大アルカナを22枚作った。完成したカードはタロット占いに組み込み、「今日の一枚」として引けるようにした。

ただ、サイトを見直すと、カードを引かない限り絵を見る機会が少ない。22枚作ったのに、引かれた一枚と結果を見て終わり。それでは、少しもったいない。

絵だけを眺めたい人もいるかもしれない。カードの名前が気になる人も、そもそもタロットを知らない人もいる。そこで、タロットを占い機能だけでなく、知ったり読んだりできるWebコンテンツへ広げることにした。

22枚のカードをどう作ったかは、EXP-012「AIで大アルカナ22枚を作った」にまとめている。今回は、完成したカードをどう使うかの続編だ。

一枚引いて、終わり。から、
知る・見る・読む・引く、へ。
01 — FROM FUNCTION TO CONTENT

引く以外の入口を作る

最初の流れは単純だった。タロットのページを開く。カードを引く。結果を見る。占いたい人にはそれでよいが、まだ引く気分ではない人が立ち寄る場所は少なかった。

今回、初心者向けの解説、カード一覧、個別カードの紹介を用意した。現在の構造はこうなっている。

  1. 知る/tarot/about — タロットの基本を知る
  2. 見る/tarot/cards — カードの絵を眺める
  3. 読む/tarot/cards/{slug} — 気になる一枚の意味を読む
  4. 引く/tarot — 今日の一枚を引いてみる

この順番で全部読んでもらう必要はない。図鑑から入ってもよいし、説明を飛ばして引いてもよい。同じタロットに、違う興味から入れるようにしたかった。

02 — FOR BEGINNERS

作る側にも、基本の説明が必要だった

自分自身も、タロットに強く馴染みがあるわけではない。大アルカナとは何か。78枚と22枚はどう違うのか。正位置と逆位置とは何か。そもそも、どうやって占うのか。

作っている側がそこで立ち止まるなら、初めて訪れた人も同じかもしれない。そこで「タロット占いとは?」という基礎ページを作った。

一般的な78枚の内訳として大アルカナ22枚と小アルカナ56枚を説明し、正位置・逆位置、1枚引き、3枚引き、スプレッドにも短く触れている。ヨルシルベで使っているのは大アルカナ22枚であることも、そこで分かるようにした。

専門書を作りたいわけではない。「少し分かったから、一枚引いてみよう」と思えるくらいでよい。未来を決める答えではなく、今の自分を違う角度から眺めるきっかけとして説明している。タロットそのものの詳しい案内は、ヨルシルベ側に任せた。

03 — TAROT CARD CATALOG

結果を待たずに、カードを見る

タロットカード図鑑では、第1弾として5枚を紹介している。占いに使う22枚の画像は完成しているが、個別の記事があるのは、今のところ次の5枚だ。

  • 0 愚者 / THE FOOL
  • VI 恋人 / THE LOVERS
  • XI 正義 / JUSTICE
  • XIX 太陽 / THE SUN
  • XXI 世界 / THE WORLD

各ページにはオリジナルカード画像と基本的な意味がある。正位置・逆位置のそれぞれについて、全体、恋愛、仕事、お金という視点から読めるようにした。さらに「このカードのヨイ」と「ヨイの一言」も置いている。

ヨイが描かれたオリジナルタロットカード、0 愚者(THE FOOL)
0 — 愚者 / THE FOOL。EXP-012で制作した画像を、そのまま再利用。
ヨイが描かれたオリジナルタロットカード、XIX 太陽(THE SUN)
XIX — 太陽 / THE SUN。引かれる日を待たず、図鑑から眺められる。

カードを引いたときの短い結果と、一枚の絵をゆっくり読むページでは、役割が違う。図鑑なら、気になる絵を選び、正位置も逆位置も見比べられる。占いをしない時間にも、22枚を作った意味を広げられる。

04 — WHY ONLY FIVE

作れるから全部作る、とはしない

生成AIを使えば、22枚分のページを一度に用意すること自体は難しくない。ただ、ページを増やせることと、そのページが読まれることは別だ。

まず5枚を公開する形にして、検索エンジンに認識されるか、どんな検索語で表示されるか、カード紹介を読む人がいるかを観測する。残り17枚は、その反応を見ながら追加したい。

検索に出ないのか。表示はされるがクリックされないのか。読まれても占いには進まないのか。全部作ったあとに考えるより、小さく始めて、次の判断材料を集める。

22枚分の素材はある。
まずは5枚で、読まれ方を見る。
05 — INTERNAL LINKS

興味が動いた先へ、歩けるようにする

「知る → 見る → 読む → 引く」を、実際に移動できるリンクでつないだ。解説から図鑑へ、図鑑から個別カードへ、個別カードからタロット占いへ進める。

戻る道もある。占いページと図鑑の一覧には「タロット占いとは?」へのリンクを追加した。個別カードからは、他のカードを見るために一覧へ戻れる。解説の最後から直接、今日の一枚を引きに行くこともできる。

特別なSEOテクニックというより、読んでいる途中で生まれた興味の行き先を用意した。意味が気になったら読む。絵をもっと見たければ眺める。引いてみたくなったら占う。その移動を、利用者に探させないための構造だ。

06 — EXISTING ASSETS

新しい絵を増やさなくても、できることは増える

今回、新しいカード画像は作っていない。図鑑もこの記事も、EXP-012で制作済みの画像を使っている。絵を加工し直すのではなく、同じ絵を読む場所と説明を追加した。

初心者向けページは文章を中心にし、そこから図鑑や占いへ案内する。素材を活用するというのは、すべてのページに画像を貼ることでもなかった。

一度作ったカードは、占い結果、カード図鑑、初心者向けコンテンツへの入口として使える。今後はX投稿で一枚ずつ紹介したり、季節限定企画を考える土台にしたりもできそうだ。後半はまだ候補で、今回実装した機能ではない。

画像を作るところに時間を使ったからこそ、その後の使い方にも、もう少し時間を使ってよいと思った。

07 — OBSERVATION

公開したら、どこから読まれるかを見る

次は、公開後の観測だ。Search ConsoleではURL検査などでインデックス状況を確認し、検索パフォーマンスのページ別・クエリ別のデータを見ていく。

  • 解説と個別カードがインデックスされるか。
  • 検索結果での表示回数が付くか。
  • どんな検索クエリで表示されるか。
  • 5枚のうち、どのカードに最初の検索クリックが付くか。

加えて、解説や図鑑が読まれ、/tarotへ進む入口になっているかも知りたい。ただし、Search Consoleのクリックは検索結果からの流入であって、サイト内リンクのクリックではない。実際の回遊や読了はSearch Consoleだけでは分からないため、既存のアクセス情報で確認できる範囲を見たうえで、必要なら別途計測方法を検討する。

現時点で、順位が上がるとも、アクセスが増えるとも言えない。入口を増やしたことと、入口が使われることは別の話だ。数字が少なければ、結論を急がず観測を続ける。

08 — WHAT NEXT

残り17枚も、その先も、反応を見てから

次の候補には、残り17枚のカード紹介、季節限定タロットカード、12星座ごとの今週の総合運、2027年の占いがある。今ある「今週の恋愛運」と、これから考える総合運は別の企画だ。

ただ、候補があるからといって、すべてをすぐに実装するつもりはない。今のアクセスやSearch Consoleを見ながら、必要そうなものを少しずつ足す。まずは、今回用意したページがどう使われるかを見たい。

カード制作はEXP-012で一区切りついた。今回は、そのカードをWebコンテンツとして読む場所まで作った。次に書きたいのは、実際に誰かがそこへ来たあとの話だ。

カードを作った。読む場所も作った。
次は、使われ方を見てみる。